レンタルサロンのセキュリティは大丈夫?見落としがちな鍵の話
レンタルサロンを利用する際、「鍵ってどうやって受け渡しするの?」「セキュリティは大丈夫?」などの心配がありますよね。
複数の人が利用するレンタルサロンですから、セキュリティはしっかり守られてほしいものです。
この記事では、レンタルサロンでよくある鍵の受け渡し方法とそのメリット・デメリット、最近のレンタルサロンの鍵事情についてお伝えします。
レンタルサロンによくある鍵の受け渡し方法
ここでは、レンタルサロンによくある鍵の受け渡し方法についてお伝えします。
レンタルサロンでの主な鍵の受け渡し方法は、次の2つです。
- ポストでの受け渡し
- レンタルサロン側と直接受け渡しする
それぞれにメリット・デメリットがありますので、どんなことに注意するべきかに気を付けて読んでみてください。
ポストでの受け渡し
よくあるのが、レンタルサロンがあるマンションなどの、ポストでの受け渡しです。
個人で営業しているレンタルサロンでは、この方法が多いでしょう。
ポストで受け渡しする方式のレンタルサロンを初めて利用する際、レンタルサロン側から
「マンションの入り口を入って右側にポストがあるので、〇〇〇号室のポストの中から鍵を取り出し、利用後はそこへ入れてください。ポストの開錠番号は×××です。」
というような案内がされます。
ポストを開けると中に部屋の鍵が入っているので、その鍵を使って入室し、利用後は鍵をポストへ返却するという流れです。
サロンによっては、利用の前後にレンタルサロン側に連絡を入れる所もあるでしょう。
マンションであれば、メーターボックスの中に鍵を入れていたり、ポストやメーターボックスの中にセキュリティボックスを置き、その中に鍵を入れるという工夫をしているサロンも見られます。
ポストでの受け渡しのメリット
ポストでの鍵の受け渡しのメリットは、利用者・サロンオーナー共に気を使わなくていい点。
利用者側で自己完結できるので、誰にも会わずに部屋の利用だけして帰れます。
次の利用者がいなければ、多少利用時間がオーバーしそうになっても慌てずに済むというメリットもあるでしょう。
サロンオーナー側にとっては、利用前後にサロンへ出向く手間が省けます。
そのため、かなり古典的な方法ですが、ポストでの受け渡しを続けているサロンもまだまだあります。
ポストでの受け渡しのデメリット
反対にデメリットは、
- セキュリティが心配
- 紛失や返却忘れの可能性がある
などが挙げられます。
一つずつ説明していきます。
セキュリティが心配
ポストでの鍵の受け渡しは、どうしてもセキュリティが心配です。
「鉢植えの下やポスト」は、ひと昔前までは家族の鍵の隠し場所として定番でした。
しかし、今では防犯上よくないとして、「どこかに隠しておく」ということはあまりしなくなっていますよね。
レンタルサロンであっても、それは同じこと。
ポストにいつでも鍵が入っている状態だと、いくらポスト自体に鍵をしてあっても、ポストの形状などによっては簡単に取り出せてしまう可能性があります。
また、複数の人が同じポストから鍵を出し入れしていることから、少なくともその人たちにはポストの鍵の開け方が知られているというわけです。
メーターボックスやポストの中にセキュリティボックスを置くことでセキュリティを強化しても、一つの鍵を複数名で共用していると、どうしてもセキュリティが弱くなります。
「誰かが利用している間は誰も入ってこない」
「利用日や利用時間を絶対に間違えない」
「合鍵を勝手に作らない」
「第三者に鍵を貸し出さない」
このような前提条件や信頼関係がなければ、いくら何重にセキュリティボックスを使っても、安全・安心を保つことは難しいでしょう。
セキュリティ強化のために、ポストや部屋の鍵を頻繁に交換する…などということは現実的ではありません。
やはり、ポストでの鍵の受け渡しはセキュリティがどうしても弱くなってしまうということは覚えておきましょう。
また、レンタルサロンによっては、鍵の入っている場所やセキュリティボックスなどの暗証番号まで丁寧にホームページに記載しているところもあります。
ホームページに記載するということは、全世界に公開してしまっているということ。
そうなれば、もはや鍵の意味はありません。
紛失や返却忘れの可能性がある
鍵をポストなどに入れておく方法をとると、紛失や返却忘れの心配があります。
紛失の場合、ポストに入れたつもりがうまく入っていなかったり、ポストの鍵を締め忘れて誰かが取って行ってしまったりという可能性も考えられるでしょう。
自分が無くしたのではなくても、自分が利用した後に無くなっていれば、真っ先に疑われてしまいます。
最悪の場合、鍵の交換料などを請求されることも考えられますので、鍵を扱う際は、細心の注意が必要です。
もっとも、セキュリティを高める努力はレンタルサロンオーナー側にあるのですが、いち利用者として鍵を扱う場合には、充分気をつけましょう。
また、うっかり鍵を返却し忘れてしまうこともあります。
次の利用者が来ても鍵がなければ、まずオーナーに連絡し、オーナーから前の利用者に確認しつつ、ポスト周辺を探し回る…ということになるでしょう。
そうなれば、次の利用者やそのお客様、サロンオーナーに迷惑がかかってしまいます。
もし、お客様のクレームにつながってしまったら大変です。
これは反対に、自分が利用する時に前の利用者が返却し忘れて「鍵がない」というパターンもあり得ます。
レンタルサロン側と直接受け渡しする方法
続いては、レンタルサロンのオーナーやスタッフから利用時に直接鍵を預かり、利用後に返す方法です。
マンションの一室を借りる場合は、マンションや部屋の近辺で受け渡しをすることが多いでしょう。
ワンフロアの中にいくつか部屋があるような場合には、受付にいるオーナーやスタッフと受け渡しをします。
直接受け渡しするメリット
直接受け渡しをするメリットは、確実に鍵を受け取れ、返却し忘れる心配がないこと。
鍵を紛失する可能性も極めて低くなるでしょう。
また、レンタルサロンのオーナーやスタッフと関わることができるため、
「備品が少なくなってきた」「こういった設備を入れて欲しい」「〇〇が壊れていた」
などの指摘や要望を伝えやすいというメリットもあります。
直接受け渡しするデメリット
鍵を直接受け渡しするデメリットは、利用者側にはとくにありません。
しいて言えば、
- 約束の時間に指定された場所に必ず行かなくてはいけない
- 利用時間内に必ず部屋を出なくてはいけない
ということでしょうか。
仮に鍵を紛失してしまっても、鍵の受け渡し場所から部屋の中までの狭い範囲におさまるため、比較的見つかりやすいはずです。
最近のレンタルサロンの鍵事情~スマートロック~
最近のレンタルサロンでは、「スマートロック」を導入している所が多くなっています。
スマートロックとは、元々ある鍵の上に専用の機械を取り付け、スマ―トフォン(以下スマホ)などで開錠・施錠できる鍵のことです。
スマートロックには様々な種類がありますが、一般的に、利用者側にはどんなメリット・デメリットがあるかご紹介します。
スマートロックのメリット
スマートロックのメリットは以下のことが挙げられます。
- 鍵の締め忘れがない
- ハンズフリーで開錠できる
- 合鍵を作られる心配がない
- 鍵を紛失することがない
鍵の締め忘れがない
スマートロックは、鍵を締め忘れる心配がありません。
なぜなら、ほとんどのスマートロックにはオートロック機能が付いているからです。
普通の鍵の場合、利用後に「鍵を締めたかな?」と不安になることがあると思います。
オートロック機能があれば、部屋を出たら自動的に施錠されるため、「締め忘れた」などということはありません。
仮にオートロック機能を解除している(オートロック機能がない)場合であっても、遠隔操作で施錠できます。
スマートロックの開錠・施錠は履歴が残り、レンタルサロン側で管理しているため、利用時間を過ぎても施錠の履歴がなければ、レンタルサロン側で施錠してくれるでしょう。
ハンズフリーで開錠できる
スマートロックは、スマホなどの鍵となるものをわざわざ近づけなくても、ハンズフリーで開錠できます。
スマートロックはBluetoothを使用して対象となる鍵が近づいているかを確認しており、一定の範囲内に鍵を認識できれば開錠してくれるのです。
エステやリラクゼーションなどで荷物が多い場合でも、鍵を取り出すことなく開錠できるのは嬉しいですよね。
合鍵を作られる心配がない
スマートロックは実際の鍵と違い、合鍵を作られる心配がありません。
特定の利用者だけが開錠できたり、利用に有効期限を設けたりできるため、コピーの作りようがないのです。
スマートロックを導入しているレンタルサロンなら、毎回安心して利用できますね。
鍵を紛失することがない
スマートロックを導入しているレンタルサロンのほとんどが、スマホを使って開錠・施錠できるタイプを採用しています。
スマホなら、必ず持ち歩いているため、紛失の可能性が極めて低いでしょう。
仮にスマホを紛失してしまったとしても、レンタルサロン側には何も影響がありません。
鍵の弁償や交換料を請求されることもないため、安心です。
(利用者はスマホがなければ入室できないので、スマホが手元に戻るまではレンタルサロンを利用できなくなるという痛手はあります。)
スマートロックのデメリット
スマートロックのデメリットは次のとおりです。
- 締め出されることがある
- スマホの充電がなくなると操作できない
- Bluetoothの使用中などは動作が鈍くなる可能性がある
締め出されることがある
オートロック機能を利用しているスマートロックの場合、スマホなどの鍵となるものを室内に残したまま室外に出てしまうと、オートロックがかかり、締め出されることがあります。
「うっかり室外へ出てしまう」ということがないように、常にスマホなどの鍵となるものは持ち歩きましょう。
スマホの充電がなくなると操作できない
スマホで操作するタイプのスマートロックの場合、スマホの充電がなくなると操作できなくなってしまいます。
常に充電量をチェックするか、充電器を持ち歩くなどして、充電がなくならないように注意しましょう。
Bluetoothの使用中などは動作が鈍くなる可能性がある
スマートロックはBluetoothを使っているため、ワイヤレスイヤホンなど、他にBluetoothを使用している機器が近くにあると、動作が鈍くなる可能性があります。
「鍵に近づいているのになかなか開錠できない…」
ということがあれば、イヤホンの電源を切るなどの対応をしてみましょう。
ShareSalonBPではスマートロックを導入しています
ShareSalonBPでは、利用者の安全・安心を確保し、入退室の管理をしっかりと行うために、スマホで施錠・開錠できるタイプのスマートロックを導入しています。
ご利用時間内は、支払いを完了された方だけが使用可能です。
そのため、他の人が間違えて入室してしまうなどの心配がなく、安心してご利用いただけます。
詳しくはShareSalonBPホームページのQ&Aをご覧ください。
また、見学も随時受け付けています。
室内の雰囲気や備品の種類、駅からの利便性などを体感してみてください。
まとめ
今回は、レンタルサロンの鍵についてお伝えしてきました。
レンタルサロンを利用しようとするとき、「駅から近いか」「室内はキレイか」などに目が行きがちで、鍵のことは二の次三の次となってしまいがちです。
しかし、鍵は施術者やお客様の安全・安心を守る大切なポイントでもあります。
エステやリラクゼーション、整体など癒しの空間を提供するのであれば、セキュリティがしっかりした場所であることは必須条件です。
これからレンタルサロンを探すのであれば、鍵の受け渡し方法は何か、セキュリティが守られているかを確認し、選んでみましょう。